kernelの脆弱性( CVE-2017-7184 )
03/30補足 Ubuntuだけではなく、アップストリームカーネルに波及する可能性があるとの報告が有りましたので、タイトルから”Ubuntu”を削除しました。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
03/20/2017にUbuntu 16.10のkernel( 4.8.0.41.52 )の脆弱性情報(CVE-2017-7184)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
03/30補足: Ubuntuだけではなく、アップストリームカーネルに波及する可能性があるとの報告が有りましたので、タイトルから”Ubuntu”を削除しました。
参考情報:xfrm_user: validate XFRM_MSG_NEWAE XFRMA_REPLAY_ESN_VAL replay_window
Priority
Important
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2017-7184
Ubuntu 16.10で4.8.0.41.52カーネルを使用している場合の、ローカルユーザによる特権昇格及びDoSの可能性
重要度 – Important
CanSec 2017会場で行われたハッキングコンペの『Pwn2Own』でデモンストレーションされましたが、Ubuntu 16.10で4.8.0.41.52カーネルを使用している場合、特権昇格を行ったり、ヒープベースの領域外アクセスによるDoSを行われる可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Undetermined
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Oracle Linux
ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-7184.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-7184
xfrm_user: validate XFRM_MSG_NEWAE XFRMA_REPLAY_ESN_VAL replay_window
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