linux kernelの脆弱性( CVE-2017-7895 )
04/28/2017にkernelの脆弱性情報(CVE-2017-7895)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
04/28/2017にkernelの脆弱性情報(CVE-2017-7895)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Important
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2017-7895
リモートの攻撃者によるポインタ算術エラーの誘発の可能性
重要度 – Important
4.10.13までのlinux kernelのfs/nfsd/nfsxdr.cとfs/nfsd/nfs3xdr.cで、バッファの終わりをチェックする機能に問題が有り、リモートの攻撃者がNFSv2/NFSv3サーバに対して細工されたリクエストを送信することで、サーバ上でポインタ算術エラーやその他のインパクトを引き起こす可能性があることがわかりました。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。