linux kernelの脆弱性( CVE-2017-7482 )
06/26/2017にkernelの脆弱性情報(CVE-2017-7482)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
06/26/2017にkernelの脆弱性情報(CVE-2017-7482)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-7482
メモリ破損や権限昇格の可能性
重要度 – Moderate
RXRPCキーを使用して複合されるKerberos 5のチケットでは、フィールドのサイズの想定が間違っていました。これにより、サイズの残りの値とデータポインタがバッファの終わりを超えてしまう可能性があり、これによりメモリ破損や権限昇格が発生する可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。