Linux Kernelの脆弱性(CVE-2017-15306) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー

Linux Kernelの脆弱性(CVE-2017-15306)

11/07/2017にLinux Kernelの脆弱性情報(CVE-2017-15306)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

11/07/2017にLinux Kernelの脆弱性情報(CVE-2017-15306)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

Moderate

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-15306
    • ローカルユーザによるDoS(Null ポインタディリファレンスとシステムクラッシュ)の可能性

    • 重要度 – Moderate

    • Linux Kernel 4.13.1以前では、arch/powerpc/kvm/powerpc.c中のkvm_vm_ioctl_check_extension()関数に問題が有り、/dev/kvmへのKVM_CHECK_EXTENSION・KVM_CAP_PPC_HTM ioctl コールを通して、ローカルユーザがDoS(Null ポインタディリファレンスとシステムクラッシュ)を発生させることができる可能性があります。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』
参考にして下さい。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品LifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

[参考]

https://access.redhat.com/security/cve/CVE-2017-15306

セキュリティ系連載案内


セミナー情報

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