こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
07/09/2018にLinux Kernelの脆弱性情報(CVE-2018-10872 )が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
このCVEは、RHEL 6.10GAでのCVE-2018-8897への修正にリグレッションがあったためにアサインされたものになります。RHEL 6.10GA以外のバージョンには影響ありません
Priority
Moderate(CVE-2018-10872)
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-10872
CVE-2018-8897に対するリグレッション
重要度 – Moderate
RHEL 6.10GAでCVE-2018-8897に対してのリグレッションが見つかりました。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
N/A
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
N/A
SUSE/openSUSE
N/A
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-10872
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