Linux Kernelの脆弱性情報(Moderate: CVE-2019-3882)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

04/03/2019にLinux Kernelの脆弱性情報(Moderate: CVE-2019-3882)が公開されていました。遅くなりましたが、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

  • CVE-2019-3882

    Moderate

    • SuSE
    • Red Hat Customer Potal
      • CVSS v3 Base Score: 4.7
      • Vector: CVSS:3.0/AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
    • NVD

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-3882
    • DoSの可能性
    • 重要度 – Moderate/Medium
    • Linux Kernelのvfioインターフェースの実装に、ユーザのロックしたメモリ制限に従わない事を許可してしまう問題がありました。デバイスがvfioドライバ(vfio-pci)に紐付けられている場合で、かつローカルの攻撃者がデバイスの管理権限を与えられている場合、システムのメモリ枯渇を引き起こすことができ、DoSに繋がります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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