Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2021-3564)

OSS脆弱性ブログ

05/25/2021にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2021-3564)が公開されました。少し遅くなりましたが、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

2021.05.262023.04.06

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面和毅です。

Priority

CVE番号	影響するバージョン	一次情報源	Priority	CVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-3564		Subject: CVE-2021-3564 Linux Bluetooth device initialization implementation bug	Red Hat: 4.7 Moderate	Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

各ディストリビューションの情報を確認してください。

https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-3564
- メモリの二重開放の問題
- Linux KernelのBlueToothサブシステムには実装の問題があり、HCIデバイスの初期化が失敗した際にメモリの二重開放が発生する可能性があります。

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

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