Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2021-37159)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

07/22/2021にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2021-37159)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-37159 Linux Kernel <= 5.13.4

[PATCH v2] net: hso: do not call unregister if not registered

Red Hat: 6.3 Moderate

Red Hat: CVSS:3.1/AV:P/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-37159
    • DoS又は権限昇格の可能性
    • 5.13.4以前のLinux Kernelでは、drivers/net/usb/hso.c中のhso_free_net_device()でNETREG_REGISTEREDを呼び出す前にunregister_netdev()を呼び出す問題がありました。これにより、二重解法とuse-after-freeが生じる可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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