Linux Kernelの脆弱性(Medium/Moderate: CVE-2021-42739)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

10/20/2021にLinux Kernelの脆弱性(Medium/Moderate: CVE-2021-42739)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-42739 Linux Kernel < 5.14.13

Linux kernel: a heap buffer overflow in firedtv driver


Ubuntu: Medium

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-42739
    • バッファーオーバーフローの可能性
    • 5.14.13までのLinux Kernelでは、drivers/media/firewire/firedtv-avc.cとdrivers/media/firewire/firedtv-ci.cにおいてavc_ca_pmtの境界値チェックに問題があったため、バッファーオーバーフローを引き起こしてしまう可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

[参考]


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