こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
09/20/2022にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-3239)が公開されました。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去の関連リンク]
Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2022-2977)
Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2022-2964)
Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2022-0400)
Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-2959)
Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-2873)
Linux Kernelの脆弱性(Dirty Cred:CVE-2021-4154, CVE-2022-2588, and more in future)
Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | 一次情報源 | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|---|
CVE-2022-2977 | Red Hat: 7.0 Moderate | Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-3239
- use-after-freeの問題
- Linux Kernelのvideo4linuxドライバにはEmpia 28xx-based TVカード用のem28xx_usb_probe()関数にuse-after-freeの問題が存在していました。これを利用してローカルユーザがシステムをクラッシュさせたり権限を昇格できる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
日々のメモを更新しています。
セキュリティ関係ニュースを更新しています。個別で情報出せるようになる前の簡単な情報・リンクなんかも載せていきます。
CFP情報 1
CSS2022の論文投稿およびデモ展示・ポスター発表募集のご案内です。みなさまからのご投稿・ご発表をお待ちしております。
コンピュータセキュリティシンポジウム2022 (CSS2022)
■開催期間 2022年10月24日(月) ~ 2022年10月27日(木)
■会場 熊本城ホールとオンライン(ZOOM)のハイブリッド開催
■募集スケジュール
- 2022年08月12日(金) 論文発表申込締切(アブストラクト)
- 2022年08月23日(火) 17:00 デモ展示・ポスター発表申込締切
- 2022年08月23日(火) 17:00 最終原稿締切(カメラレディ)
主催 一般社団法人 情報処理学会 コンピュータセキュリティ研究会(CSEC)
共催 一般社団法人 情報処理学会 セキュリティ心理学とトラスト研究会(SPT)
合同開催
- マルウェア対策研究人材育成ワークショップ2022(MWS2022)
- プライバシーワークショップ2022(PWS2022)
- ユーザブルセキュリティワークショップ2022(UWS2022)
- OSSセキュリティ技術ワークショップ2022(OWS2022)
- ブロックチェーンセキュリティワークショップ2022(BWS2022)