05/10/2023にLinux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-32233)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-2235)
- Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2023-0458)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-2008)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-1078, Moderate: CVE-2023-1073, CVE-2023-1077, CVE-2023-1079, Low:CVE-2023-1074, CVE-2023-1075, CVE-2023-1076)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-0179)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-0386)
CVSS/プライオリティ
- CVE-2023-32233
- 影響するバージョン
- Linux Kernel < 6.3.1
- 一時情報源
- Priority
- Red Hat:7.8 Important
- CVSS Score / CVSS Vector
- Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-32233
- use-after-freeの脆弱性
- Linux KernelのNetfilter nf_tables (net/netfilter/nf_tables_api.c)にuse-after-freeの脆弱性が見つかりました。この脆弱性を利用して、ローカルの非特権のユーザが任意のkernelコードを実行したり、情報漏えいの問題を引き起こすことができる可能性があります。
緩和策
該当するカーネルモジュールをロードしないようにすることで、本脆弱性を迂回することが出来ます。
Red Hat系の場合にはこちらを参照してください。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。