01/02/2024にLinux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2024-0193)が公開されていました。遅くなりましたが、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-5178)
- Linux Kernelの脆弱性(High: CVE-2023-4387, CVE-2023-4389, Moderate: CVE-2023-4394)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-4147)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-4004, Moderate: CVE-2023-4010)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-3609, CVE-2023-3610, CVE-2023-3611, CVE-2023-3776 )
CVSS/プライオリティ
- CVE-2024-0193
- 影響するバージョン
- N/A
- 一次情報源
- Priority
- Red Hat: 7.8 Important
- CVSS Score / CVSS Vector
- Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
- NVD: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2024-0193
- use-after-freeの脆弱性
- Linux Kernel中のnetfilterサブシステムにuse-after-freeの脆弱性が見つかりました。pipapoセットが削除された際にcatchall要素がガーベージコレクション対象となった場合、要素が二回de-activatedになります。これにより、NFT_CHAINオブジェクトまたはNFT_OBJECTオブジェクトにuse-after-freeの問題が生じ、ローカルのCAP_NET_ADMINケーパビリティを持っている非特権ユーザが、システムで権限を昇格できます。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS/Rocky Linux/Alma Linux
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。