Linux Kernelのローカルユーザによる権限昇格の脆弱性(Copy Fail: CVE-2026-31431)

04/23/2026にLinux Kernelのローカルユーザによる権限昇格の脆弱性(Copy Fail: CVE-2026-31431)が公開されていました。既にPoCも出回っており、早急な対応が必要です。遅くなりましたが、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。

[過去関連リンク(最新5件)]

CVSS/プライオリティ


  • CVE-2026-31431
    • 影響するバージョン
      • Commit 72548b0以降
      • 2017年以降リリースされた、ほぼ全てのLinux
    • Priority/CVSS SCORE
      • NVD(CVSSv4): Not disclosed
      • NVD(CVSSv31): Not disclosed
      • Red Hat(CVSSv4): Not disclosed
      • Red Hat(CVSSv31): 7.8 : Important
    • CVSS Vector
      • NVD(CVSSv4): Not disclosed
      • NVD(CVSSv31): Not disclosed
      • Red Hat(CVSSv4): Not disclosed
      • Red Hat(CVSSv31): CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
    • EPSS Score/Percentile
      • DATE(JST): 2026-04-30
      • EPSS: 0.000080000
      • Percentile: 0.007180000

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

緩和策

下記のコマンドでalgif_aeadモジュールを読み込まないようにすることで、一時的な緩和策となります。

echo “install algif_aead /bin/false” > /etc/modprobe.d/disable-algif.conf
rmmod algif_aead

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-31431
    • Linux kernelでcrypto:algif_aead()の脆弱性が修正されました。 2017年にhttps://github.com/torvalds/linux/commit/72548b093ee3によりAEAD操作をインプレースで実行するための最適化が追加されていました。 復号化のために、コードはAADと暗号データをTX SGLからRXバッファにコピーしていましたが、sg_chain()を用いてタグページを連結していました。 これにより、req->src = req->dstになっています。 spliceからのページキャッシュページはscatterlistが書き込み可能になったことにより、authencesnのdst[assoclen + cryptlen]への書き込みがこれらの連結されたタグページにアクセスできるようになり、このバグが引き起こされました。
    • AEAD復号化中、_aead_recmsg()はキューに入れられたタグバイトをTX SGLから移動してRX SGLに連結し、その後、同じRX SGLヘッドをsreとdstの両方としてAEAD要求を送信します。タグバイトが元々af_alg_sendmsg()のspliceパスから来た場合、これらの末尾エントリは依然としてファイルページキャッシュページを参照しています。ほとんどのAEAD実装ではタグを読み取るだけですが、crypto_authenc_es n_decrypt()は等しいsroとdstをインプレースバッファとして扱い、authencesnでタグ領域に4バイトを書き込みます。この上書き(overwrite)は、後で値を返すタグチェックの前に行われます。
    • これにより、ローカルの非特権攻撃者は、読み取り可能なファイルに対して制御されたページキャッシュ書き込みプリミティブを取得できます。上記の最小限の設定では、各リクエストはspliceファイルオフセットで攻撃者が選択した 4 バイトを上書きします。Corruption(破壊)はプライベートコピーではなくキャッシュされたファイルページに影響するため、読み取り専用またはsetuid実行可能コンテンツを改ざんし、ページが削除されるまでローカルの特権昇格またはコード実行を可能にする可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください

対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。

[参考]

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