kube-state-metricsの脆弱性情報(Moderate: CVE-2019-17110)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

10/02/2019にkube-state-metricsの脆弱性情報(Moderate: CVE-2019-17110)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョンPriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2019-17110kube-state-metrics 1.7.x < 1.7.2

Red Hat: Moderate

Red Hat: CVSS 6.5 / CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N


修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-17110
    • Secret情報漏えいの可能性
    • kube-state-metricsのv1.7.0/1.7.1でExperimentalとして注釈をメトリックとして露出させる機能が追加されました。デフォルトでは、kube-state-metricsはSecretsに関してメタデータのみを露出させます。しかしながら、kubectlのデフォルトとこの新機能の組み合わせで、すべてのSecretコンテンツが結果としてメトリックに露出してしまいます。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


セキュリティ系連載案内

セミナー情報1

2019/10/29(火) 18:30-20:30に「「やってはイケナイ」をやってみよう 第3弾_in 大阪 」と題しましたセミナーを開催します。このセミナーでは、実際に色々な「やってはイケナイ」をデモを交えて行い、実際にどのような問題が発生するのかを確認し、その様な万が一の場合を防ぐために行っておくべき対策を紹介していきます。

また、(ゲリラ的にOSSセキュリティ技術の会の所属としてですが)先日サンディエゴで開催されましたLinux Security Summit 2019の情報共有も行う予定です。

プログラム内容と申し込みの詳細につきましては、https://sios.connpass.com/event/148268/をご覧下さい。

皆様の申込みをお待ちしております。


セミナー情報2

コンピュータセキュリティシンポジウム2019(長崎)が2019年10月21日(月) ~ 10月24日(木)で開催されます。

こちらですが、OSSセキュリティ技術の会も後援になっており、オープンソースソフトウェア(OSS)セキュリティ技術トラック(略称:OWSトラック) も用意しております。


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