libgcryptの脆弱性( CVE-2017-9526 )
06/10/2017にlibgcryptの脆弱性(CVE-2017-9526)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と対応について簡単にまとめてみます。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
06/10/2017にlibgcryptの脆弱性(CVE-2017-9526)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と対応について簡単にまとめてみます。
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-9526
long-term秘密鍵の復旧の可能性
- 1.7.7より前のlibgcryptでは、攻撃者がEdDSAセッションキーを、署名プロセス中のサイドチャネル観察により習得した場合、long-termの秘密鍵を簡単に復旧出来るという問題が有ります。1.7.7では、このセッション鍵をセキュアメモリに格納するためにcipher/ecc-eddsa.cを変更しています。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Oracle Linux
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-9526.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。