libgdに複数の脆弱性情報 (CVE-2016-9317, CVE-2016-6912, CVE-2016-10167, CVE-2016-10168, CVE-2016-10169)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
1月29日にlibgdに複数の脆弱性情報が公開されました。今回は簡単に脆弱性の情報と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2016-9317
重要度 – Low
gdImageCreate()がオーバーサイズのイメージかどうかをチェックしていないため、DoSを引き起こされる可能性があります。
- CVE-2016-6912
重要度 – Medium
gdImageWebPtr() に二重開放の問題が有ります。
- CVE-2016-10167
gd_interpolation.c に符号なしのアンダーフローの問題が有ります。
- CVE-2016-10166
gdImageCreateFromGd2Ctx() にDoSの脆弱性が存在します。
- CVE-2016-10168
重要度 – Moderate
gd_io.c に符号付きの整数オーバーフローが存在します。
主なディストリビューションの対応方法
libgd及び関係するパッケージのバージョンを更新する必要があります。
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
OpenSUSE/SuSE
ubuntu
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を参考にして下さい。
セミナー情報
2/8(水)に「OSSセキュリティナイター vol.4」と題して、セキュリティのセミナーを行います。
この回では、『迫る!Red Hat Enterprise Linux 5 通常サポート終了』と題してRHEL5サポート終了に関してのリスクを主軸にセミナーを開催します。
今回も、前回に引き続き、ゲスト講師をお招きし講演をいただきます。
https://connpass.com/event/48977/がプログラム内容と申し込みの詳細になりますので、是非お申し込み下さい。