05/03/2023にlibreswanの脆弱性(Important: CVE-2023-30570)が公開されていました。少し古いですが、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
CVSS/プライオリティ
- CVE-2023-30570
- 影響するバージョン
- libreswan < 6.3.1
- 一時情報源
- Priority
- Red Hat:7.5 Important
- CVSS Score / CVSS Vector
- Red Hat: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-30570
- DoS(デーモンクラッシュ)の脆弱性
- libreswanライブラリに脆弱性が見つかりました。許可されていない暗号化アルゴリズムでのIKEv1 Aggressive Modeパケットを受信し、応答パケットがゼロレスポンダーSPIに送信されなかった時に発生します。引き続くパケットで送信者がlibreswanレスポンダーSPIを自分のイニシエーターSPIとして再利用している場合に、plutoデーモンがクラッシュします。これによりリモートコード実行は発生しません。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。