libtasn1の脆弱性(CVE-2018-6003)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
1/22/2018に、libtasn1に関して脆弱性の情報(CVE-2018-6003)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
一次情報源
http://git.savannah.nongnu.org/cgit/libtasn1.git/commit/?id=c593ae84cfcde8fea45787e53950e0ac71e9ca97
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
http://git.savannah.nongnu.org/cgit/libtasn1.git/commit/?id=c593ae84cfcde8fea45787e53950e0ac71e9ca97
スタック枯渇とDoSの可能性
重要度 – Moderate
4.13以前のlibtasn1では、decoding.cの_asn1_decode_simple_ber()関数に問題があり、BERデコーダ中で無限ループが発生してスタックの枯渇とDoSを引き起こす可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
[参考]
http://git.savannah.nongnu.org/cgit/libtasn1.git/commit/?id=c593ae84cfcde8fea45787e53950e0ac71e9ca97
セキュリティ系連載案内
OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2017のレポートが紹介されています。
セミナー情報
著者が所属しているOSSセキュリティ技術の会では、02/23/(金)に「3コマ連続 [セキュリティトラック] OSSと脆弱性管理」と題して、OSSの利用と脆弱性管理に関しての、パネルディスカッションを含めたセッションを行います。
https://www.ospn.jp/osc2018-spring/modules/eguide/event.php?eid=49がプログラム内容の詳細になりますので、是非お申し込み下さい。