MariaDBの脆弱性(CVE-2022-24048, CVE-2022-24050, CVE-2022-24051, CVE-2022-24052)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

02/18/2022にMariaDBの脆弱性(CVE-2022-24048, CVE-2022-24050, CVE-2022-24051, CVE-2022-24052)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


[過去の関連リンク]


Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2022-24048 MariaDB < 10.8.1, 10.7.2, 10.6.6, 10.5.14, 10.4.23, 10.3.33, 10.2.42

Security Vulnerabilities Fixed in MariaDB

MariaDB CONNECT Storage Engine Stack-based Buffer Overflow Privilege Escalation Vulnerability

7.0

CVSS:3.0 AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

CVE-2022-24050 MariaDB < 10.8.1, 10.7.2, 10.6.6, 10.5.14, 10.4.23, 10.3.33, 10.2.42

Security Vulnerabilities Fixed in MariaDB

MariaDB CONNECT Storage Engine Use-After-Free Privilege Escalation Vulnerability

7.0

CVSS:3.0 AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

CVE-2022-24051 MariaDB < 10.8.1, 10.7.2, 10.6.6, 10.5.14, 10.4.23, 10.3.33, 10.2.42

Security Vulnerabilities Fixed in MariaDB

MariaDB CONNECT Storage Engine Format String Privilege Escalation Vulnerability

7.0

CVSS:3.0 AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

CVE-2022-24052 MariaDB < 10.8.1, 10.7.2, 10.6.6, 10.5.14, 10.4.23, 10.3.33, 10.2.42

Security Vulnerabilities Fixed in MariaDB

MariaDB CONNECT Storage Engine Heap-based Buffer Overflow Privilege Escalation Vulnerability

7.0

CVSS:3.0 AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-24048
    • ローカルの権限昇格の可能性
    • SQLクエリの処理中に問題が見つかりました。この問題によりユーザが固定長stackベースバッファへコピーする前にユーザが提供したデータの長さの検証に欠陥がありました。攻撃者はこれを利用して権限を処格させサービスアカウントで任意のコードを実行することが可能です。
  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-24050
    • ローカルの権限昇格の可能性
    • SQLクエリの処理中に問題が見つかりました。この問題によりオブジェクトへの処理を実行する前に既に存在するオブジェクトの確認に欠陥がありました。攻撃者はこれを利用して権限を処格させサービスアカウントで任意のコードを実行することが可能です。
  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-24051
    • ローカルの権限昇格の可能性
    • SQLクエリの処理中に問題が見つかりました。この問題によりフォーマット指定子を使用する前にユーザが与えた文字列の確認に欠陥がありました。攻撃者はこれを利用して権限を処格させサービスアカウントで任意のコードを実行することが可能です。
  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-24052
    • ローカルの権限昇格の可能性
    • SQLクエリの処理中に問題が見つかりました。この問題によりユーザが固定長stackベースバッファへコピーする前にユーザが提供したデータの長さの検証に欠陥がありました。攻撃者はこれを利用して権限を処格させサービスアカウントで任意のコードを実行することが可能です。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、サービスの再起動には、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

日々のメモを更新しています。

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