OpenLDAPの脆弱性(CVE-2017-17740)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
12/18/2017にOpenLDAPの脆弱性情報(CVE-2017-17740)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate/Medium
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-17740
リモートユーザによるDoSの可能性
重要度 – Moderate/Medium
2.4.45までのOpenLDAPのcontrib/slapd-modules/nops/nops.cでは、nopsモジュールとoverlayメンバーが有効になっている場合、stackに割り当てられていたバッファーを開放しようとします。これを利用して、リモートの攻撃者はMODDNオペレーションを介してDoS(slapdのクラッシュ)を引き起こすことが可能です。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
http://www.openldap.org/its/index.cgi/Incoming?id=8759
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