OpenSSHの脆弱性情報(Important: CVE-2021-41617)と、OpenSSH 8.8のリリース

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

09/27/2021にOpenSSHの脆弱性情報(CVE-2021-41617)と、OpenSSH 8.8が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

【2021/09/28 08:00 更新】Red Hat, SUSEの情報を追加しました。



一次情報源

CVE番号影響するバージョンリファレンスPriorityCVSS
CVE-2021-416176.2 – 8.7

OpenSSH Security

Red Hat: 8.1 Important

Red Hat: CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-41617
    • AuthorizedKeysCommand/AuthorizedPrincipalsCommandによりグループ初期化に失敗する問題
    • AuthorizedKeysCommandAuthorizedPrincipalsCommandのディレクティブによってそれらのコマンドが非特権ユーザで実行できるように設定されている場合、それらを実行した際にsshdが補足的なグループの初期化に失敗する問題が見つかりました。これらのコマンドの変わりにsshdが起動した際のグループを継承するため、システムの設定によっては、実行されたプログラムが意図しない特権を取得する可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。


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