OpenSSLの脆弱性(CVE-2016-7056 )
1/11に、opensslに関しての脆弱性情報 ( CVE-2016-7056 )が公開されました。今回は、この脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
1/11に、opensslに関しての脆弱性情報 ( CVE-2016-7056 )が公開されました。今回は、この脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
影響するバージョン
OpenSSL: 1.0.1u以前
Priority
Medium
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2016-7056
サイドチャネル攻撃による楕円暗号P-256鍵の復元
OpenSSL 1.0.1u以前のバージョンで、タイミング攻撃を利用したサイドチャネル攻撃により、楕円暗号P-256鍵がローカルで復元される可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
なお、OpenSSL 1.0.1シリーズ以前のバージョンは本家ではサポート終了となっておりますので詳しい情報は各ディストリビューションの提供元にご確認下さい。
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、アプリケーションの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。