OpenSSLの脆弱性情報(Moderate: CVE-2022-2068)と新バージョン(3.0.4, 1.1.1p, 1.0.2zf))

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

06/22/2022 (JST) に予告通りOpenSSLの脆弱性情報(Moderate: CVE-2022-2068)と新バージョン(3.0.4, 1.1.1p, 1.0.2zf(プレミアムカスタマーのみ))が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。




Priority

CVE番号影響するバージョンPriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2022-2068< OpenSSL 3.0.3, 1.1.1o, 1.0.2ze

Vendor: Moderate

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-2068
    • c_rehashスクリプトのコマンドインジェクションの問題
    • 重要度 – Moderate
    • 対象 – OpenSSL 1.0.2, 1.1.1, 3.0
    • CVE-2022-1292によるc_rehashスクリプトの修正で、更に別の状況でc_rehashスクリプトが完全にサニタイズされていないことがわかりました。

      CVE-2022-1292の修正が行われた際には、ハッシュされている証明書のファイル名が、シェルを通じて実行されるコマンドに引き渡される可能性があることが見つかりませんでした。

      このスクリプトは、一部のOSによって自動的に実行されます。この様なOSでは、攻撃者はスクリプトの権限で任意のコマンドを実行できる可能性があります。

      c_rehashスクリプトははいしとなり、OpenSSL rehashコマンドラインツールに置き換えられます。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、サービスの再起動が発生する場合には、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

日々のメモを更新しています。

セキュリティ関係ニュースを更新しています。個別で情報出せるようになる前の簡単な情報・リンクなんかも載せていきます。


セミナー情報1

2022/06/24にこちらのセミナーで「最近の状況を鑑みた脆弱性対策の重要性について」として2022-Q1の脆弱性の情報を入れながら、脆弱性対策についてお話します。ご興味がありましたらぜひご参加下さい。

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