こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
02/13/2020にOpenVPNの脆弱性情報(CVE-2020-8953)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と対応について簡単にまとめてみます。
[過去の関連リンク]
Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | 一次情報源 | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|---|
CVE-2020-8953 | Access Server = 2.8.0 | https://openvpn.net/security-advisories/ |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-8953
- LDAP認証のバイパスの脆弱性
- Access Server 2.8.0にLDAP認証をバイパスすることが出来る脆弱性が見つかりました。LDAP認証と、 Access Server 2.8.0(その他のバージョンは問題ありません)を組み合わせた際に、ログインプロセスに問題が発生します。二要素認証を使用している場合には、他のセキュリティファクタのおかげで影響を受けません。
- 修正:Access Server 2.8.1にアップデートして下さい
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
ベンダー/提供者の案内にしたがい、アップデートを行ってください。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。
セミナー情報1
2/26(水) 19:00から21:00で、恵比寿のRed Hat様(会場)にてOSSセキュリティ技術の会 第八回勉強会「KeycloakとmidPointの2000万パワーズの巻(仮)」を開催致します。
今回は、KeycloakやmidPointをテーマとし、さらに、Red Hat系のディープな技術者が集まるカンファレンスであるdevconf.czが1月末に開催され、最新のコンテナセキュリティからKeycloakまでセキュリティに関するトピックも扱われました。devconf.czに参加・講演して得られた情報の共有もいたします。
プログラム内容と申し込みの詳細につきましては、こちら(connpass)を御確認下さい。
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