こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
07/02/2020にOpenVPNの脆弱性情報(CVE-2021-3606 :Windowsのみ )が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要について簡単にまとめてみます。
[過去の関連リンク]
Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | 一次情報源 | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|---|
CVE-2021-3606 | < 2.5.3 | https://community.openvpn.net/openvpn/wiki/CVE-2021-3606 |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-3606
- OpenVPNプロセス権限でのファイル実行の可能性
- 2.5.3より前のWindows用のOpenVPNでは、OpenSSL設定ファイルが存在していた場合にローカルユーザがそれを通じて任意の動的ロード可能ライブラリをロードすることが出来るため、OpenVPNのメインプロセス(openvpn.exe)を動作させているレベルでユーザが任意のコードを実行できる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
N/A
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
N/A
- Ubuntu
N/A
- SUSE/openSUSE
N/A
対処方法
ベンダー/提供者の案内にしたがい、アップデートを行ってください。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。
CM
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