PHPの脆弱性情報(Important: CVE-2019-11043)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

10/25/2019にPHPの脆弱性情報(Important: CVE-2019-11043)が公開されています。PoCコードも公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



一次情報源

CVE番号影響するバージョンリファレンスPriorityCVSS
CVE-2019-11043 7.1.33より前の7.1.x系, 7.2.24より前の7.2.x系, 7.3.11より前の7.3.x系

Sec Bug #78599 env_path_info underflow in fpm_main.c can lead to RCE

SuSE: Important

SuSE: 8.1: AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-11043
    • リモートコード実行の問題
    • 特定のFPM設定の問題で、FPMモジュールが過去にアロケートしたバッファをFCGI用に予約されたスペースに書き込むことが出来、これによりリモートコード実行の可能性があります。

      例えば、下記のようなNginxの設定です。

      location ~ [^/]\.php(/|$) {
      fastcgi_split_path_info ^(.+?\.php)(/.*)$;
      fastcgi_param PATH_INFO       $fastcgi_path_info;
      fastcgi_pass   php:9000;
      ...
      }
      }
      

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。


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