こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
04/16/2020にPHPの脆弱性情報(CVE-2020-7067)と新バージョン(7.2.30, 7.3.17, 7.4.5)が公開されていました。遅くなりましたが、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[関連リンク(最新5件)]
PHPの複数の脆弱性情報(CVE-2020-7064, CVE-2020-7065, CVE-2020-7066)
PHPの複数の脆弱性情報(Medium: CVE-2020-7059, CVE-2020-7060)
CVSS/一次情報源
CVE番号 | 影響するバージョン | リファレンス | Priority | CVSS |
---|---|---|---|---|
CVE-2020-7067 | 7.2.30より前の7.2.x系, 7.3.17より前の7.3.x系, 7.4.5より前の7.4.x系 | Vendor: 7.5 HIGH | Vendor: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-7067
- 境界外読み込みの可能性
- PHPがEDBCDICサポート(一般的ではありません)でコンパイルされている場合、配列中に符号付き番号が誤って使用されるため、urldecode()関数が過去にアロケートされていたメモリにアクセスできる問題があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。