こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
10/04/2021にPHPの脆弱性情報(CVE-2021-21706)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
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PHPの脆弱性情報(Moderate: CVE-2021-21704, CVE-2021-21705)と新バージョン(7.3.29, 7.4.21, 8.0.8)
PHPの脆弱性情報(CVE-2020-7067)と新バージョン(7.2.30, 7.3.17, 7.4.5)
PHPの複数の脆弱性情報(CVE-2020-7064, CVE-2020-7065, CVE-2020-7066)
PHPの複数の脆弱性情報(Medium: CVE-2020-7059, CVE-2020-7060)
CVSS/一次情報源
CVE番号 | 影響するバージョン | リファレンス | Priority | CVSS |
---|---|---|---|---|
CVE-2021-21706 | Sec Bug #81420 ZipArchive::extractTo may extract outside of destination dir |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-21706
- (Microsoft Windows環境)ZipArchive::extractToの問題
- 7.3.31/7.4.24より前のPHPでは、ZipArchive::extractTo がZIPファイルを展開する際にターゲットディレクトリ以外のファイルを書き換えることが出来るため、ファイルの作成や上書きをすることが出来ます。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。
日々のメモを更新しています。
セキュリティ関係で気になったニュースの備忘録を兼ねたメモを更新しています。個別で情報出せるようになる前の簡単な情報・リンクなんかも載せていきます。
セミナー情報1
コンピュータセキュリティシンポジウム(CSS)2021併設のワークショップ、 OSSセキュリティ技術ワークショップ(OWS) 2021の企画講演セッション及び、 一般論文セッションをさせていただきます。
今年もオンラインでの開催となり、OWSトラックの一般論文セッションと企画セッションを行いますので,ご参加よろしくお願いいたします。