PHPの脆弱性情報(Moderate: CVE-2021-21708)と修正バージョン( 7.4.28, 8.0.16, 8.1.3 )

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

02/18/2021にPHPの脆弱性情報(Moderate: CVE-2021-21708)と修正バージョン( 7.4.28, 8.0.16, 8.1.3 ) 公開されていました。少し遅くなりましたが、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



CVSS/一次情報源

CVE番号影響するバージョンリファレンスPriorityCVSS
CVE-2021-21708PHP < 7.4.28, 8.0.16, 8.1.3

UAF due to php_filter_float() failing for ints

Red Hat: 6.2 Moderate

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-21708
    • UAFの可能性
    • PHP 7.4.28/8.0.16/8.1.3より前のPHPでは、FILTER_VALIDATE_FLOATフィルタ関数とmix/max limitを用いた際に、フィルタがfailした場合にアロケートされていたメモリにUse After Freeが発生しRCEの問題が発生する可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

[参考]

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