PHPMailerの脆弱性(High: CVE-2021-3603)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

06/17/2021にPHPMailerの脆弱性(High: CVE-2021-3603)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


[過去の関連リンク]


Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-3603 PHPMailer <= 6.4.1

Inclusion of Functionality from Untrusted Control Sphere in PHPMailer/PHPMailer

NVD: 8.1 HIGH

NVD: Vector: CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-3603
    • 不正なコード実行の可能性
    • 6.4.1以前のPHPMailerは、不正なコードが呼び出されることによる脆弱性を含んでいました。 validateAddress()の$patternselectパラメータが’php’にセットされた場合で(デフォルトで、PHPMailer::$validatorで定義されています)、グローバルネームスペースがphpを呼び出す関数を含んでいる場合、ビルトインバリデータよりも優先されてそれが呼び出されてしまいます。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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