こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
01/13/2019にPolicy Kitの脆弱性情報(Moderate: CVE-2019-6133)が公開されています。既にPoCも出ていますので、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
2019/01/15: Ubuntu, SuSEの情報を追加しました。
[関連リンク(最新5件)]
Priority
- CVE-2019-6133
Moderate
- SuSE
- CVSS v3 Base Score: 6.7
- Vector: AV:L/AC:H/PR:L/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
- Red Hat Customer Potal
- NVD
- SuSE
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-6133
- PIDの再利用とnon-atomic forkによる認証のハイジャックの可能性
- PolicyKit(polkit) 0.115では、”start time”保護メカニズムをfork()がatomicでないためにバイパスでき、したがって認証が完全にはキャッシュされません。この問題はpolkitbackend/polkitbackendinteractiveauthority.cでのuidチェックの欠如から来ています。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2019/CVE-2019-6133.html
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
[参考]
https://github.com/systemd/systemd/issues/11026
polkit: temporary auth hijacking via PID reuse and non-atomic fork
セキュリティ系連載案内
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- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。