polkitの脆弱性(Important: CVE-2021-3560)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

06/03/2021にpolkitの脆弱性(Important: CVE-2021-3560)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。


[過去の関連リンク]


Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-3560

CVE-2021-3560 polkit: local privilege escalation using
polkit_system_bus_name_get_creds_sync()

Red Hat: 7.8 Important

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-3560
    • システムクラッシュ(DoS)やその他の問題
    • polkitに脆弱性が見つかりました。polkit_system_bus_name_get_creds_sync()へのコールが開始される前にプロセスのdbus-daemonから切断のリクエストを行った時、プロセスはユニークなuidとpudを捕まえられず、プロセスが要求している特権を確認することができなくなります。これによりデータの秘匿性や整合性に問題が発生する可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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