こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
03/01/2018にPostgreSQLの脆弱性情報(CVE-2018-1058)とアップデートが公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate
CVSS Severity (version 3.0):
CVSS v3 Base Score: 8.8 Medium
Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
影響を受けるバージョン
9.3, 9.4, 9.5, 9.6, 10
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-1058
pg_dumpとその他のアプリケーション中の制御できない検索パス要素
重要度 – Moderate
他のユーザのクエリを変更することが出来る欠陥がPostgreSQLに見つかりました。 ユーザーアカウントを持つ攻撃者は、この欠陥を利用してデータベース内のスーパーユーザーの権限でコードを実行できます。
詳しい情報は、特設サイトA Guide to CVE-2018-1058: Protect Your Search Pathを御確認ください。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を 参考にして下さい。
また、関連するサービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
セキュリティ系連載案内
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OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
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