こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
02/14/2020にPostgreSQLの脆弱性情報(CVE-2020-1720)と新バージョン(9.6.17, 10.12, 11.7, 12.2)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
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CVSS/一次情報源
CVE番号 | 影響するバージョン | リファレンス | Priority | CVSS |
---|---|---|---|---|
CVE-2020-1720 | postgresql < 9.6.17, 10.12, 11.7, 12.2 | PostgreSQL 12.2, 11.7, 10.12, 9.6.17, 9.5.21, and 9.4.26 Released! | Vendor: 3.1 | Vendor: Vector: AV:N/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:L/A:N |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-1720
- ALTER … DEPENDS ON EXTENSION 認証チェックの問題
- ALTER … DEPENDS ON EXTENSION で認証チェックに問題が見つかりました。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
[参考]
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。
セミナー情報1
2/26(水) 19:00から21:00で、恵比寿のRed Hat様(会場)にてOSSセキュリティ技術の会 第八回勉強会「KeycloakとmidPointの2000万パワーズの巻(仮)」を開催致します。
今回は、KeycloakやmidPointをテーマとし、さらに、Red Hat系のディープな技術者が集まるカンファレンスであるdevconf.czが1月末に開催され、最新のコンテナセキュリティからKeycloakまでセキュリティに関するトピックも扱われました。devconf.czに参加・講演して得られた情報の共有もいたします。
プログラム内容と申し込みの詳細につきましては、こちら(connpass)を御確認下さい。