こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
05/12/2022にPostgreSQLの脆弱性情報(Important: CVE-2022-1552)と新バージョン(14.3, 13.7, 12.11, 11.16, 10.21)が公開されていました。遅くなりましたが、今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
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PostgreSQLの脆弱性情報(CVE-2021-23214, CVE-2021-23222)と新バージョン(14.1, 13.5, 12.9, 11.14, 10.19, 9.6.24)
CVSS/一次情報源
CVE番号 | 影響するバージョン | リファレンス | Priority | CVSS |
---|---|---|---|---|
CVE-2022-1552 | < 14.1, 13.5, 12.9, 11.14, 10.19 | Vendor: 8.8 | CVSS 3.0: AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-1552
- Autovacuum, REINDEX, 等が “security restricted operation” sandboxをオミットしてしまう
- Autovacuum, REINDEX, CREATE INDEX, REFRESH MATERIALIZED VIEW, CLUSTER, pg_amcheckが特権ユーザがその他のユーザのオブジェクトをメンテナスしている際に、操作の安全性の確保が不充分になっていました。これらのコマンドが実行される場合に関連する保護が遅かったり無い状態だったりになっていました。少なくとも1つのスキーマにテンポラリでないオブジェクトを作成できる攻撃者は任意のSQL関数をsuperuserとして実行することが出来ます。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
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