こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
08/20/2022にPostgreSQLの脆弱性情報(Moderate: CVE-2022-2625)と新バージョン(14.5, 13.8, 12.12, 11.17, 10.22)が公開されていました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[関連リンク(最新5件)]
PostgreSQLの脆弱性情報(Important: CVE-2022-1552)と新バージョン(14.3, 13.7, 12.11, 11.16, 10.21)
PostgreSQLの脆弱性情報(CVE-2021-23214, CVE-2021-23222)と新バージョン(14.1, 13.5, 12.9, 11.14, 10.19, 9.6.24)
CVSS/一次情報源
CVE番号 | 影響するバージョン | リファレンス | Priority | CVSS |
---|---|---|---|---|
CVE-2022-2625 | < 14.4, 13.7, 12.11, 11.17, 10.21 | Vendor: 7.1 | CVSS 3.0: AV:N/AC:H/PR:L/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-2625
- ExtensionスクリプトがExtensionに属していないオブジェクトもリプレースしてします
- CREATE OR REPLACE または CREATE IF NOT EXISTSコマンドで、すでに拡張メンバーであることがわかっているオブジェクトのみをターゲットにするという文書化された規則に従わないものがありました。攻撃には非テンポラリオブジェクトを少なくとも1つのスキーマに作成する権限、管理者がそのスキーマで影響を受ける拡張機能を作成または更新するように誘導またはwaitが可能で、CREATE OR REPLACEまたはCREATE IF NOT EXISTSで被害者が対象のオブジェクトを使用するように誘導または待機することが可能である必要があります。これらをみたすと、攻撃者は任意のコードをスーパーユーザーとして実行できる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
日々のメモを更新しています。
セキュリティ関係ニュースを更新しています。個別で情報出せるようになる前の簡単な情報・リンクなんかも載せていきます。
CFP情報 1
CSS2022の論文投稿およびデモ展示・ポスター発表募集のご案内です。みなさまからのご投稿・ご発表をお待ちしております。
コンピュータセキュリティシンポジウム2022 (CSS2022)
■開催期間 2022年10月24日(月) ~ 2022年10月27日(木)
■会場 熊本城ホールとオンライン(ZOOM)のハイブリッド開催
■募集スケジュール
- 2022年08月12日(金) 論文発表申込締切(アブストラクト)
- 2022年08月23日(火) 17:00 デモ展示・ポスター発表申込締切
- 2022年08月23日(火) 17:00 最終原稿締切(カメラレディ)
主催 一般社団法人 情報処理学会 コンピュータセキュリティ研究会(CSEC)
共催 一般社団法人 情報処理学会 セキュリティ心理学とトラスト研究会(SPT)
合同開催
- マルウェア対策研究人材育成ワークショップ2022(MWS2022)
- プライバシーワークショップ2022(PWS2022)
- ユーザブルセキュリティワークショップ2022(UWS2022)
- OSSセキュリティ技術ワークショップ2022(OWS2022)
- ブロックチェーンセキュリティワークショップ2022(BWS2022)