proftpdの複数の脆弱性情報(High: CVE-2020-9272, CVE-2020-9273)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

02/21/2020にproftpdの複数の脆弱性情報(High: CVE-2020-9272, CVE-2020-9273)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョンPriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2020-9272proftpd = 1.3.7

NVD: 7.5 High


NVD: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N

CVE-2020-9273proftpd = 1.3.7

NVD: 8.8 High


NVD: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-9272
    • 境界外読み込みの可能性
    • ProFTPDの1.3.7には、cap_text.c中のcap_to_text()関数にout-of-bound(OOB) read (境界外読み込み)の問題がある可能性があります。
  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-9273
    • use-after-freeの可能性
    • ProFTPDの1.3.7には、データ転送チャネルの割り込みによりメモリプールを汚染させることが出来ます。これによりpool.c中のalloc_poolでuse-after-freeを引き起こすことが可能になり、リモートコード実行の可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。


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