12/06/2024にPythonの脆弱性(Important: CVE-2024-12254)が公開されていました。少し遅くなりましたが、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
CVSS/プライオリティ
- CVE-2024-12254
- 一次情報源
- Priority
- Vendor: 8.7 High
- Vendor: 8.7 High
- CVSS Score / CVSS Vector Vendor:
- CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:N/VC:N/VI:N/VA:H/SC:N/SI:N/SA:N
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2024-12254
- メモリ枯渇の可能性
- Python 3.12.0以降では、asyncio._SelectorSocketTransport.writelines()メソッドが”pause(一時停止)”を行わず、書き込みとシグナルをプロトコルにドレインするように行っていたため、書き込みバッファが”high-water mark(最高水準)”に達した際にはバッファがワイヤに送られてしまい、プロトコルが書き込み排出を行いません。これによりバッファがメモリ枯渇につながる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS/Rocky Linux/Alma Linux
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。