rsyncの脆弱性(CVE-2017-16548)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
11/06/2017にrsyncの脆弱性情報(CVE-2017-16548)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-16548
リモートからのDoSの可能性
rsync 3.1.2とrsync 3.1.3-developmentでは、xattrs.cのreceive_xattr()関数でxattr名の末尾の”\0″文字をチェックしないため、リモートの攻撃者が細工したデータをrsyncのデーモンに送ることによりDoS(ヒープベースのバッファーオーバーリード、またはアプリケーションのクラッシュ)を引き起こすことが可能です。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-16548.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-16548
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