rsyncの脆弱性(CVE-2018-5764) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー

rsyncの脆弱性(CVE-2018-5764)

01/21/2018にrsyncの脆弱性情報(CVE-2018-5764)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

01/21/2018にrsyncの脆弱性情報(CVE-2018-5764)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

Moderate

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-5764
    • 引数サニタイズ迂回の可能性

    • 重要度 – Moderate

    • rsync 3.1.3以前のrsyncでは、options.cのparse_arguments()関数で複数の–protect-args使用を制限していなかったため、リモートの攻撃者が引数サニタイズメカニズムを迂回できる可能性があります。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』
参考にして下さい。

[参考]

https://download.samba.org/pub/rsync/src-previews/rsync-3.1.3pre1-NEWS

セキュリティ系連載案内


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