SambaにDoSの脆弱性(CVE-2017-9461)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
06/07/2017にsambaの脆弱性情報(CVE-2017-9461)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Important/High
影響範囲
4.4.10/4.5.6より前のバージョンのSamba
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-9461
smbdのDoSの可能性
重要度 – Important/High
smbdで、”dangling symlink(ターゲットが存在しないなどの不正なシンボリックリンク)”を扱う際に、fd_open_atomic が無限ループに陥ることによりCPU使用率とメモリ消費が増大し、smbdをDoS状態にすることが可能です。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Oracle Linux
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-9461.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。