Squidに複数の脆弱性(CVE-2018-1000024, CVE-2018-1000027)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
1/20/2018にSquidに複数の脆弱性情報(CVE-2018-1000024, CVE-2018-1000027)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEサイト又は一次情報源をご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-1000024
ESIレスポンス処理におけるDoS攻撃の可能性
重要度 – Moderate
影響を受けるバージョン :Squid 3.x -> 3.5.27, Squid 4.x -> 4.0.22
修正バージョン :Squid 4.0.23
Squidの不正なポインタの扱いにより、ESIレスポンスを処理している際にDoS攻撃を受ける可能性が有ります。この問題は、SquidカスタムESIパーサのみに限定されています。
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-1000027
認証データの第三者への漏洩の可能性
重要度 – Moderate
影響を受けるバージョン :Squid 3.x -> 3.5.27, Squid 4.x -> 4.0.22
修正バージョン :Squid 4.0.23
Squidの不正なポインタの扱いにより、ESIレスポンスを処理したり中間CA証明書をダウンロードしている際にDoS攻撃を受ける可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2018-1000024
https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2018-1000027
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-1000024.html
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-1000027.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
[参考]
http://www.squid-cache.org/Advisories/SQUID-2018_1.txt
http://www.squid-cache.org/Advisories/SQUID-2018_2.txt
セキュリティ系連載案内
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