Apache Struts2の脆弱性 ( CVE-2017-5638 )
今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションから出ている情報について簡単にまとめてみます。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
03/06/2017にApache Struts2の脆弱性 ( CVE-2017-5638 )が報告されたことは既に様々なメディアで報告されていますので、皆様ご存知だと思います。
また、実際に攻撃も確認されており、JETROなどの複数の組織で実際に情報流出などの被害が出ています。
今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションから出ている情報について簡単にまとめてみます。
Struts2まとめサイト
Apache Struts2 の脆弱性対策情報一覧 (IPA)
Apache Struts Vulnerability (CVE-2017-5638) Exploit Traffic (03/09/2017)
Priority
Critical
修正方法
Strutsを最新のものに更新して下さい。多くのディストリビューションはstrutsパッケージを用意していません。そのため、一般的な情報と照らし合わせて、導入したベンダー・担当などと適切に確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- S2-045 (CVE-2017-5638)
サーバでの任意のコード実行の可能性
重要度 – Critical
「Jakarta Multipart parser」のファイルアップロード処理の問題により、リモートで任意のコードが実行される可能性があります。
主なディストリビューションの情報
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Oracle Linux
ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-5638.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各情報を入手して検討し、適切にアップデートを行ってください。
[参考]
https://cwiki.apache.org/confluence/display/WW/S2-045
Apache Struts2 の脆弱性対策情報一覧 (IPA)
Apache Struts Vulnerability (CVE-2017-5638) Exploit Traffic (03/09/2017)