Apache Struts2に複数の脆弱性(S2-054, S2-055)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
12/01/2017にApache Struts2に複数の脆弱性(S2-054, S2-055)が報告されてます。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。情報は逐次更新します。
(※)2017/12/12更新:Strutsのサイトで、S2-055(CVE-2017-7525)のプライオリティがHighに変更されました。
Priority
Medium
関連情報(外部サイトへのリンク)
修正方法
Strutsを最新のものに更新して下さい。多くのディストリビューションはstrutsパッケージを用意していません。そのため、一般的な情報と照らし合わせて、導入したベンダー・担当などと適切に確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- S2-054 (CVE-2017-15707)
DoSの可能性
重要度 – Medium
影響範囲 : Struts 2.5 – Struts 2.5.14
Struts REST プラグインを期限切れのjson-libと共に使用している時にDoSが引き起こされる可能性が有ります。
- S2-055 (CVE-2017-7525)
重要度 – High
影響範囲 : Struts 2.5 – Struts 2.5.14
Jackson JSONライブラリに脆弱性が見つかりました(CVE-2017-7525)。
主なディストリビューションの情報
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-7525.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各情報を入手して検討し、適切にアップデートを行ってください。
[参考]
https://cwiki.apache.org/confluence/display/WW/S2-054
https://cwiki.apache.org/confluence/display/WW/S2-055
Apache Struts2 の脆弱性対策情報一覧(IPA)
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