こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
04/13/2022にStrutsのリモートコード実行の脆弱性情報(Important: CVE-2021-31805)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[過去の関連リンク(最新5件)]
Struts 2のリモートコード実行の脆弱性情報(Important: CVE-2020-17530)
Struts 2の脆弱性情報(Important: CVE-2019-0230, Moderate: CVE-2019-0233)
Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|
CVE-2021-31805 | Struts 2.0.0 – Struts 2.5.29 | Vendor: Important Red Hat: 8.1 Important | Red Hat: CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cwiki.apache.org/confluence/display/WW/S2-062
- RCE(リモートコード実行)の可能性
- Apache StrutsフレームワークでStruts 2のリモートコード実行の脆弱性情報(Important: CVE-2020-17530)での修正が不充分でした。いくつかのタグの属性は%{…}文法を用いてOGNLっ評価を強制適用した場合に重複した評価を実行するため、リモートコード実行に繋がります。
- 解決方法:信頼できないユーザ入力を避けるようにするかStruts 2.5.30にアップグレードして下さい
- 回避方法:Security Guideに従って、信頼できないユーザ入力に基づくタグのOGNL評価強制をしないようにしてください。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
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