systemdの脆弱性( CVE-2017-1000082 )
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
7/7に、systemdに関して脆弱性の情報(CVE-2017-1000082)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
v233以前のsystemdでは、数字で始まるユーザ名(例えば”0day”)の場合、権限を安全に処理する機構に問題が有ります(“0day”で起動するはずのサービスがroot権限で動作します)。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
debian
https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2017-1000082
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
SUSE/openSUSE
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-1000082.html
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-1000082
https://github.com/systemd/systemd/issues/6237
セミナー情報
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