こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
06/23/2021にApache Tomcatの脆弱性情報(Low: CVE-2022-34305)が公開されています。Lowではありますが、tomcatなので念の為、この脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[関連リンク(最新5件)]
Apache Tomcatの脆弱性情報(Important: CVE-2022-25762)
Apache Tomcatの脆弱性情報(Low: CVE-2022-23181)
Apache Tomcatの脆弱性情報(Important: CVE-2021-42340 )
Apache Tomcatの複数の脆弱性情報(Important: CVE-2021-30639, CVE-2021-33037, Low: CVE-2021-30640 )
Apache Tomcatの脆弱性情報(Important: CVE-2021-25122, Low: CVE-2021-25329 )
一次情報源
CVE番号 | 影響するバージョン | リファレンス | Priority | CVSS |
---|---|---|---|---|
CVE-2022-34305 | 8.5.55 to 8.5.81, 9.0.30 to 9.0.64, 10.0.0-M1 to 10.0.22, 10.1.0-M1 to 10.1.0-M16 | Low: Apache Tomcat XSS in examples web application CVE-2022-34305 | Vendor: Low |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-34305
- サンプルのWebアプリケーション中にXSSの脆弱性
- サンプルWebアプリケーションの「Form authentication(フォーム認証)」はユーザが提供したデータをフィルタ無しで表示してしまうため、XSS脆弱性が存在します。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
日々のメモを更新しています。
セキュリティ関係ニュースを更新しています。個別で情報出せるようになる前の簡単な情報・リンクなんかも載せていきます。
セミナー情報1
2022/06/24にこちらのセミナーで「最近の状況を鑑みた脆弱性対策の重要性について」として2022-Q1の脆弱性の情報を入れながら、脆弱性対策についてお話します。ご興味がありましたらぜひご参加下さい。