こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
11/01/2022にApache Tomcatの脆弱性情報(Low: CVE-2022-42252)が公開されています。Lowではありますがtomcatですので、今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
【2022/11/03更新】CVE-2021-42252と誤った番号を記載していましたので修正しました。
[関連リンク(最新5件)]
Apache Tomcatの脆弱性情報(High: CVE-2021-43980)
Apache Tomcatの脆弱性情報(Low: CVE-2022-34305)
Apache Tomcatの脆弱性情報(Important: CVE-2022-25762)
Apache Tomcatの脆弱性情報(Low: CVE-2022-23181)
Apache Tomcatの脆弱性情報(Important: CVE-2021-42340 )
Apache Tomcatの複数の脆弱性情報(Important: CVE-2021-30639, CVE-2021-33037, Low: CVE-2021-30640 )
一次情報源
CVE番号 | 影響するバージョン | リファレンス | Priority | CVSS |
---|---|---|---|---|
CVE-2022-42252 | 8.5.0 to 8.5.82, 9.0.0-M1 to 9.0.67, 10.0.0-M1 to 10.0.18 | Vendor: Low |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-42252
- リクエストスマグリングの可能性
- Tomcatが rejectIllegalHeader をfalseにして不正なHTTPヘッダーを無視する様に設定されている場合、Tomcatがリバースプロキシの背後に設置されていた場合にリクエストスマグリングにつながる不正なContent-Lengthヘッダを含むリクエストを拒否していませんでした。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
日々のメモを更新しています。
セキュリティ関係ニュースを更新しています。個別で情報出せるようになる前の簡単な情報・リンクなんかも載せていきます。
セミナー情報
2022/11/01 16:30-18:00 にJAPANSecuritySummit Update Liveセションで「オープンソースの脆弱性とサプライチェーンのリスクを考える」を行います。
こちらが内容と参加申し込みの詳細になります。奮ってご参加下さい。
セミナー情報
今年も情報処理学会のCSS2022(有償)中でOWS2022を開催致します。
■開催期間 2022年10月24日(月) ~ 2022年10月27日(木)
■会場 熊本城ホールとオンライン(ZOOM)のハイブリッド開催
主催 一般社団法人 情報処理学会 コンピュータセキュリティ研究会(CSEC)
共催 一般社団法人 情報処理学会 セキュリティ心理学とトラスト研究会(SPT)
合同開催
- マルウェア対策研究人材育成ワークショップ2022(MWS2022)
- プライバシーワークショップ2022(PWS2022)
- ユーザブルセキュリティワークショップ2022(UWS2022)
- OSSセキュリティ技術ワークショップ2022(OWS2022)
- ブロックチェーンセキュリティワークショップ2022(BWS2022)
OWS2022では、企画講演セッションの他に、招待講演として「タイトル:オープンソースソフトウェアをより安全にするための取組み」と題してLinux Foundationの方に講演いただきます。
他にもOSSのセキュリティに関する講演や論文発表が目白押しです。奮ってご参加ください。