Apache Tomcatの脆弱性情報 ( Low/Moderate: CVE-2019-0221 )

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。

05/17/2019に、Apache Tomcatの脆弱性情報 ( Low/Moderate: CVE-2019-0221 )が出ています。LowではありますがRed HatやSUSEではModerateをアサインしているため、念の為に今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

  • CVE-2019-0221

    Low/Moderate

    • SuSE
      • CVSS v3 Base Score: 6.3
      • Vector: AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:L/I:L/A:L

      –>

    • Red Hat Customer Potal
      • CVSS v3 Base Score: 6.3
      • Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:L/I:L/A:L
    • NVD

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://tomcat.apache.org/security-9.html
    • SSI printenvのXSS脆弱性
    • 重要度 – Low
    • 影響するバージョン : 9.0.0.M1 – 9.0.17
    • SSI printenvコマンドはユーザが提供したデータをエスケープせずに出力するため、従って、XSSの脆弱性が存在します。SSIはデフォルトでは無効にされています。printenvコマンドはデバッグ目的を意図したものであり、運用環境には存在しないはずです。

      この問題はこちらのcommitで修正されています。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

サービスの再起動が発生する場合には、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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