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こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
08/09/2018にwpa_supplicantの脆弱性(CVE-2018-14526)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
一次情報源
Symbolic Execution of Security Protocol Implementations: Handling Cryptographic Primitives (PDF)
https://w1.fi/security/2018-1/unauthenticated-eapol-key-decryption.txt
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://w1.fi/security/2018-1/unauthenticated-eapol-key-decryption.txt
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-14526
- 重要な情報の漏洩
- 2.0から2.6までのwpa_supplicantでのrsn_supp/wpa.c中で、いくつかの条件ではEAPOL-Keyメッセージの整合性が確実にはチェックされないため、解読社にヒント(Oracle)を与えてしまいます。これにより、アクセスポイント範囲にいる攻撃者とクライアントは重要な情報のリカバーを行うことが出来る可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。< /p>
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を参考にして下さい。
[参考]
Symbolic Execution of Security Protocol Implementations: Handling Cryptographic Primitives (PDF)
https://w1.fi/security/2018-1/unauthenticated-eapol-key-decryption.txt
セキュリティ系連載案内
OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2017のレポートが紹介されています。
OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
セミナー情報 1
2018年10月22日から10月25日のCSS(Computer Security Symposium)2018で、「OSSセキュリティ技術ワークショップ(OWS) 2018特別セッション」 と題しまして、OSSセキュリティ技術の会後援で特別セッションを開催します。
https://www.iwsec.org/ows/2018/index.htmlにプログラム内容と一般論文申し込みの詳細を載せていきますので、是非御確認下さい(ページは更新中です)。